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冥王少女『メル子くん』

馬鹿馬鹿蛮怒0.0.1.3-Alphaリリースです

馬鹿馬鹿蛮怒0.0.1.3-Alphaリリースです · 2025/12/14

冥王少女『メル子くん』

冥王少女『メル子くん』 · 2022/10/18

このあまりに神話に対する冒涜的な、しかし確固たる神格を持っている我儘なメスガキは、その名の通り冥王メルコールから生み出されてしまった。

メルドールの神王となったアンナタール、アルダ西方では「モルドール」の「サウロン」と呼ばれる男神は従来が生粋のトリックスターである。ゆえにメルコールが〈遍在化〉を果たした際に、代わりに「神王」などという多くの重責を背負わされることになった事を実に心から恨んでいる。

その報復の一環として彼はある日一計を案じた。アンナタールは鉄獄の百階層に姿を現し、メルコールに「バ美肉」の概念を教え込み、半笑いしながら「君も試してみてはどうだ?」と誑し込んだのである。

メルコールの偏執的な責任感、あるいは男神としての自尊心は、そのような行為に及ぶことを断じて拒否した。しかし、アンナタールの巧みな話術は一つのあらぬ想像をわずかながらも、メルコールに過ぎらせたのだ。

(己がこのような姿形を取っていたならば、上古時代の各位の説得の難度もいくばくか和らいでいたのではなかろうか?)

そのわずかな揺らぎを見逃さなかったアンナタールは、メルコールの形而上学的な腸を抉り取り、その断片を受肉させることに成功した。そうして生まれてしまったのが、このメル子くんである。

メル子くんは、最上位の神なるメルコールにすらあり得る、アニマの表出である。彼が己に許さなかった我儘と憤懣が、少女の神格を得たのだ。

見た目こそ少しカラーリングが黒い魔法少女っぽい何かだが、その性格は常に不平不満に満ちている。親たるメルコールがこれまで負ってきた様々な責務に対する軋轢の記憶を持ち、常に他者への愚弄、暴行暴挙をもってしかその怒りや恨みを癒すことが出来ないのだ。

メルコールはその本質を見るだに、その不覚にして望まぬ娘を滅殺しようと試みた。だが、アンナタールの哄笑と共に阻まれ、そして手の届かぬところに連れ去られてしまったのである。

鉄獄の第五十階層。「世界の楔」となったメルコールにとっては半端に介入しがたい場に。

メルコールは今も、この自分自身が生み出してしまった存在を思い出す度に、誰も見ぬところで頭を抱えている。鉄獄の百階層を離れられない彼にとって、この冥王少女は現在進行形の恥、尊厳破壊そのものだ。

もしあなたが哀れに思うなら、このメスガキを分からせてその魂をメルコールの下に戻してやるのも良いかもしれない。あるいはアンナタールと同様に、彼女の暴力系メスガキっぷりを通じて様々な性癖をたしなむのも、それもまたあなたの自由だ。