2011/04/19
■ [*band][ファンタジー]なりきりプレイとゲーム世界の枠組み
最近変愚のスコアサーバを見るとお馴染み指輪物語の馳夫さんやレゴラスの死亡報告がちらほら見えて、ああ、バルログコンプ目指すようななりきりプレイ派が自分だけじゃないんだと、喜ばずにはいられない。
そんな中、某質問スレで馳夫さんのプレイヤーと思しき人の質問があった。どうやら原典に従って ★アンドゥリル や ★ソロンギルのクローク を装備した馳夫さんで勝利をしたくてその方針を考えていたようだ。なるほど、その気持ちは凄くよく分かるのだが、残念ながら機械的なバランスの観点から、それが厳しい事は日を見るより明らかである。
結局の所 *band に求められるのは野伏の棟梁の証や、アルノールの王権の象徴ではなく、火力や耐性に尽きるのは言うまでもない。無論 ★リンギル とか原典に適った上での最終装備もあるし、原作のダゴール=ダゴラス(最終戦争)で復活した冥王を倒すのは、*bandでは全体的に威力微妙な ★グアサング だったりする。
だが前々からトールキンの「手法」は崇拝していても、物語世界そのものには愚痴っている自分としては、そういう原作のお約束世界からはるかに逸脱した *band 世界が遥かに居心地がいい。結局の所現実の延長上からは逃れられないはずの創作世界を、創造主が与える数々の運命的チートで屈折させることで成り立ってるいる世界と比べれば、 *band は限りなく公平無私な世界である。
原作でアルノールの再興者になる馳夫さんだろうと、@となってはただのドゥナダンレンジャーでしかない。そんな馳夫さんがこの先生きのこるにはどうすればいいか。簡単である、アンドゥリルやソロンギルのクロークなど頃合が来たらさっさと売って闇市に通え。サルマンだろうとガンダルフだろうと見つけたら殺して身包み剥いでしまえ。使えるならストームブリンガーだろうとチェンソーだろうと振り回せ。そしてルルイエを闊歩する宇宙的恐怖に頭をやられて、人間の尊厳や良心なんてものが、いかにちっぽけなものに過ぎないかを悟るのだ。物語の加護のない世界で敢えて馳夫さんが生き延びるには、結局の所、普遍的な@さんの理で動くしかないのである。