「ランタンは売り切れたんだよ!もう来るんじゃない!」

このエルフとしては成人したばかりの若い青年は、元は豪商の長男だったそうだが、許嫁であった同族の娘を無頼の人間の男に取られた上、その際の悶着で大恥をかいて故郷を去らざるを得なくなった。
わずかばかりの手持ちの資金から異郷で店を開き、ソツなく切り回す様は親譲りの商才を思わせる。概ね現地人からの風評は良く、言い寄ってくる異性も少なからずいるが、許嫁に対する執着が依然強いため取り合わない。少しずつ増えている貯蓄も、全ては一切の立場とプライドを取り戻すためである。