トップ «前の日記(2015/10/30) 最新 次の日記(2015/11/01)» 編集

SikabaneWorksが関係するコンテンツ(主に*band系ローグライク)の開発近況・補足から全く個人的な雑記まで。

[WEB:屍の見える丘公園]| [RSS]

Angband | Badiashimshe | C# | CRAUZEL | D'angband/小説草稿 | D'angband/開発 | DarkSouls | Demon'sSouls | DungeonCrawl | ElvenUteruses | Haskell | Hengband | J9シリーズ | LEGO | LineDrawing | MISC | MTG | Mac | Math | Moria | R-18 | Roguelike | Rough | RoughSketch | Ruby | SDL | UNIX | VMware | WarHammer | Zangband | アタシラヂョウヲウ | イラスト | ガジェット | ゲーム | ゲーム紹介 | ゲーム製作技術 | ゲーム論 | スケッチ | ツクール | テクノロジー | ニコニコ動画 | ファルコム | ファンタジー | マリオ | ヴィーヤウトゥムノ | 別記事追加予定 | 変愚蛮怒 | 変愚蛮怒/スポイラー | 変愚蛮怒/元ネタ探訪 | 変愚蛮怒/攻略 | 変愚蛮怒/開発 | 宗教 | 情報 | 政治 | 文字コード | 日ペ昔話 | 東方 | 東方ワンドロ | 東方外法漢女 | 歴史 | 漫画製作 | 版権絵 | 画像処理 | 翻訳 | 自然言語 | 艦隊これくしょん | 落書き | 言語解析 | 読書 | 超人ロック | 追記予定 | 通信 | 鉄獄旅慕情 | 阿片窟 | 馬鹿馬鹿蛮怒/開発 | 魔法少女まどか☆マギカ | 魚類版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負


2015/10/31

[Angband]和訳『Angband Release: 3.0.5』

http://rephial.org/release/3.0.5を和訳。

背景

バージョン3.0.5は2004/03/23にRobert Ruhlmann氏によりリリースされました。本リリースは最近の3.0.4更新のバグ修正が含まれていますが、他にもゲームプレイの調整もいくつか行われました。

本リリースの更新の中でも最も重要な変更は結界の紋章が3.0系以前と同様に遠距離攻撃だけでなく打撃からも保護するようになったことです。さらにモンスターの召喚が、これらの脅威を取り下げるための穴熊や階段戦術の利用(または濫用)の効果を薄めるために、プレイヤーよりも召喚者の近くに姿を現すようにもなりました。これらの変更はいくつかのバリアントで、特に明白にUnAngbandでテストされてきた仕様で、Andrew Doull氏が10年も昔の1995年に最初の提案を成したものでした。

更新リスト

  • 召喚されたクリーチャーがプレイヤーの近くではなく召喚者の近くに姿を現すようになりました。
  • 全感知のロッドが電撃の攻撃に対して傷つかなくなりました。
  • 結界の紋章に立っている時の効果がかつてと同様、直接打撃攻撃に対しても保護するようになりました。
  • モンスターはロッドから充填魔力を吸収できなくなりました。
  • (Werner Baer氏により)小型Vault「Interlock」が「カオスな有様」を引き起こすことがあったため、縦横のサイズを調整しました。
  • 呪文時にアイテム(鑑定、強化、充填時)やモンスターの文字(追放(旧抹殺))を選択するプロンプトで動作をキャンセルしてもMPを消費しなくなりました。
  • Luaスクリプト版でなかったなかった魔法書中の魔法リストがLuaスクリプト版になりました。* (Phil氏の報告により)保存したセーブデータをロードした時、様々に奇妙な影響を及ぼすことを抑止するために、ゲーム開始時ではなくゲーム終了時ターンにモンスターとプレイヤー双方に行動エネルギーを付加するようになりました。
  • (Jeff Greene氏により)指輪の発動能力に関する記述がLuaスクリプト機能を停止したことにより失われました。
  • (Jeff Greene氏により)モンスターの粉砕(地震)攻撃はプレイヤーが別の位置に押し込まれてから引き起こされるようになりました。この場合、残りの打撃処理はキャンセルされます。また、地震によりプレイヤーが"壁をすり抜けた"状態になることがあります。
  • オートローラー機能の遅延を取り除きました。
  • (Hallvard B Furuseth氏により)ベースアイテム記述の段落取得処理をクリンアップしました。
  • (Hallvard B Furuseth氏により)"それは酸かつ火炎で傷つかない"を"それは酸また火炎で傷つかない"と記述する形に修正しました。
  • 魔法棒、杖、ロッドのスタックは、先に拾う処理を行うことなく直接地面から行うようになりました。
  • Unix/Linux系メイクファイルの問題を修正しました。POSIX標準はchownのパラメータにコロンの代わりにドットを使う事を許可していません。
  • FPUを持たない古いマシン上で稼働したAngbandが引き起こす浮動小数点処理の事故的運用を取り除きました。
  • パフォーマンスを悪化させそうな不要なイベントハンドラを取り除きました。
  • n(curses)版で利用されていた疑似グラフィックは光のさしている地形をサポートを正しくサポートしなくなりました。
  • OSX版の黒いタイルはウィンドウサイズを変えた場合時々上書きされるようになりました。
  • OSX版のプレファレンスが得られなかった場合の警告メッセージを取り除きました。第一にAngbandを始めた新規プレイヤーが怖がるようなメッセージを出すべきでないとの判断です。
  • WindowsヘルプファイルがJordan Hobbs氏によって加えられました。
  • (Tasha Jessup氏により)VisualC++7.1のビルド用プロジェクトファイルが加えられました。

私見

相変わらずプログラムの安定性を固めてくれている件については脱帽する他ない調子。冒頭でも強調していた召喚位置や、ルーンの機能差し戻し等試行錯誤の跡が多く見られることも感慨深い。

Luaスクリプトの件は3.0.0の概要の時点で結局廃止することにした、とある訳だが、やはりこの辺から色々きな臭く面倒になってきたのか?