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SikabaneWorksが関係するコンテンツ(主に*band系ローグライク)の開発近況・補足から全く個人的な雑記まで。

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2014/12/24

[MISC]これまでの紆余曲折脱線ぶりとか、(少しだけ)来年からの方針とか

本記事はRoguelike Advent Calendar 2014 の24日目として作成しました。

最初に

年の瀬を顧みるに、今年は*bandの開発者としては全くもって停滞の年で、新バリアントを開発することはおろか既存の変愚蛮怒のメンテを行うことすら立ち行かない状態が続いた。

唯一進展があったことと言えば、本ブログの「ヴィーヤウトゥムノ」タグを通じて、昨年後半から続けて来た変愚モンスターのイラスト化計画が、ようやくまともなペースで進んだこと位か。現行実装ののべ1101種(同種の重複が9体あり実際は1092種)をほぼワンドロ(1時間ドローイング)で描いている間に、あわよくばアマチュアから可能な限りプロに近い画力が身につけば、と思っているが現状そんな目標には今一つ追いついていない。

と、まああまり不景気な話していてはやってられんので、これまで何をやってきたのか、これから来年にかけて何をやっていきたいのか、抱負をまとめて行こうかと思う。

少なからず興味を抱いてもらっている方々にそもそも、お前なにやりたいんだよゴルァ、と言われかねん程色々おっぽっているのが実によろしくない。自分自身、何を残骸として残していて、何を手直しして作業が続けられそうなのか分かりにくくなりつつなっている。

それを整理するためにも、この機は欠かせないだろうということで。

変愚蛮怒メンテナ参加(2009年頃~)

筆者が基本的に遊ぶ側から本格的に作る側に回った頃。プレイヤーのキャラメイクで性格設定画面にバグがあることを確認し、修正をぐりっどばぐで報告したことがきっかけだったはず。 その後ズルズル2.0.0系の開発に絡んだり、今後のバリアント更新に役立たないかとコメントの整理などを行ってきた。

D'angband(旧ソース版 2010/06頃~2013/11/02)

始めた最初期のバリアント開発の試行~中途。

SourceForgeにアップしたのは2011/04/09だが、開発そのものは非公開で本ブログの2010/06/18で公開していた(最初の更新内容は変愚にもフィードバックしたユニークモンスター・チャージマン『研』の追加)

2011年末にはC81用α版完成を完成させて、コミックマーケットで適当に*band系ローグライクのネタ冊子と共に頒布したりもしていた。

0

当初こちらをそのまま2012年の間に完成させようとしたのだが停滞。筆者のリアルも(日誌だけは意地になって更新してきたが)かなり行き詰まっていたのが祟った。

2013年途中で全体の実装や、ライセンスの件も含めた方向性を考え直してC++(11系を導入)の新ソースをBSDライセンスで公開していくことを検討。現在リビジョン9155を最後に更新を止めた。

特に大がかりな更新として、モンスターとプレイヤーの共通ステータス化、Luaスクリプトの導入などがある。このままでは勿体ないので、後述の馬鹿馬鹿蛮怒に可能な限り移植を考えている。

D'angband(新ソース版 2013/11/03~)

旧ソース版を踏まえて、一からフルスクラッチで作成することを志したもの。最終的に*band系から大きく逸脱することが避けられないので、いい加減*bandとして広報すべきではないかも知れない。

1

こちらも今年の秋口からかけて更新が止まっている。BoostやC++11の仕様を学びながら、SDLを使っているので止むを得ない所はあるのだがいい加減に再開せにゃならない。

馬鹿馬鹿蛮怒(2013/12/16~)

2

昨年のアドベンドカレンダーのネタ企画として開始した再度変愚からのフォーク。50Fサンタクロースを最終ボスにして、変愚で実装しかかっていた死体を食って得られる効果をそのまま実装したもの。

おかげさまでそこそこプレイしてもらえたものの、こちらがそれに答えられず、年明けて今年の間に開発を継続できていない。

ヴィーヤウトゥムノ(2012年頃~)

公開ページ

3

ローグライク総合サイト、として2012年の間に作成したもの。当初は本ブログに掲載している変愚スポイラーを再度まとめるために作成していた。その後、*band世界の主にゼラズニィやムアコックの世界観で構築されたカオスなSFファンタジーを二次創作でやろうと色々準備しつつ、準備しきれずに今に至る。

ヴィーヤウトゥムノの名は前述コミケで頒布したコピー誌のタイトルにもなっているが、トールキンの『シルマリルの物語』で冥王モルゴスが当初アルダの本拠としたウトゥムノを元にしている(一度ヴァリノールのヴァラール達に捕縛された折に破壊され、その後新しく拠点となったの*bandプレイヤーお馴染みの鉄獄(アングバンド)である。

ヴィーヤウトゥムノは(厳密には合っているか実は保証がないのだが)トールキンの架空言語クウェンヤ、引いてはメルコール達にとってもある程度共通していると思われる語彙の言う所の「新しいウトゥムノ」の意でアメリカ大陸の地名のノリで名付けた。

すなわちその支配者、女伯ロムンクァリィとその類縁一族は元々、トールキン世界のアルダで冥王に組したバルログ(力の悪鬼、ヴァララウコ)の一行であり、破壊された後次元的にアルダから隔絶されたウトゥムノを、真世界アンバーシリーズの〈混沌の宮廷〉で得た権力を背景に復興した、という設定を持たせた。

元々バルログは指輪物語中でガンダルフに見せ場を与える極め付けの存在で中つ国の「善の勢力」にとっては上古以来の脅威であるが、シルマリルの物語中での設定記述は、下手をすると一発登場した指輪中の地の文よりも少ない。初期稿の頃こそそれなりの背景を持たせていたようだが、本当に人格を持たない存在としてメルコール(モルゴス)もろとも滅ぼされ、アルダから追放された、というのが「シルマリルの物語」つまりは、「善の勢力」なる側の記述である。

正直それじゃつまらん、では二次創作でしっかりとキャラ付けをしてやろう。そしてZang以降のカオスな世界観を広げてやろう。トールキン的倫理観や世界観が、前近代的な年代記や叙事詩の「史観」に過ぎず、どちらかというとゼラズニィのようにどうしようもない性格を持った神々や王族の群像劇、それこそ現実の歴史から一瞥できる世知辛い在り方で飲み込んでやろうと企んでいる。

過去二度完結、一度中断中の変愚リプレイ日誌でその辺のネタを考えながらアップしてきた。そろそろ体系的にまとめてもいいのではないかと思う。

また、その一環で最近の変愚モンスターイラストも継続してきた。

未着手525
ラフ221
線画8
彩色335
要リテイク3
1093

現在の進捗がこんな所、手をつけたのはやっと辛うじて折り返し、彩色が済んでいるものはまだ1/3程度。

来年からの目標

長くなったので、個別具体的なことはまた別の機会でも。

  • 変愚蛮怒の継続的更新と新フォーク向けの改良をD'angand旧ソースからフィードバック
  • D'angband旧ソースの馬鹿馬鹿蛮怒へのマージ&馬鹿馬鹿蛮怒再開
  • D'angband新ソースの完成
  • ヴィーヤウトゥムノのコンテンツ構築
    • モンスターイラストの完結
    • SS公開

[ヴィーヤウトゥムノ] 砂に棲むもの/Sand-dweller (L.Umber 'u')

=== Num:183  Lev:10  Rar:1  Spd:+0  Hp:9d10  Ac:20  Exp:30
「体はやつれているが、コアラをゆがめたような、肌のあれた怖ろしい顔をして
おり、眼も耳も大きい」(H・P・ラヴクラフト&オーガスト・ダーレス、大瀧啓
裕訳「破風の窓」『クトゥルー1』、青心社文庫、p.80)
彼は通常地下 10 階で出現し、普通の速さで動いている。この邪悪なるモンス
ターを倒すことは 1 レベルのキャラクタにとって 約100.00 ポイントの経験とな
る。彼は通常集団で現れる。彼は AC20 の防御力と 9d10 の体力がある。彼はド
アを開け、ドアを打ち破ることができる。彼には明るい光でダメージを与えられ
る。彼は進化しない。彼は侵入者をしばらくは見ており、 200 フィート先から侵
入者に気付くことがある。彼は一つか二つのアイテムや財宝を持っていることが
ある。彼は 1d6 のダメージでひっかいて攻撃し、 1d6 のダメージでひっかいて
攻撃する。

6

Urwen

アッキ=ニンジャ『ウルウェン』
これがドアラくんですか。

Romunqualy

鬼畜大佐『ロムンクァリィ』
アイテムの山が、ああ^~うめえなあ。