2012/11/11
■ [変愚蛮怒/開発]各アイテム情報k_info.txt/e_info.txt/a_info.txtのデータ形式(変愚蛮怒 ver2.0.0)
アイテムの具体的な効果などはモンスターと比べるとハードコーディングに依存している部分が多く、魔道具&装備発動の効果や、特定モンスターのアイテムドロップなどは、ソースを直接いじらなければ追加や改良ができない。
それでも単純なステータスを改良、変更するだけでも楽しみ甲斐は十分あることであろうし、SourceForgeに用意した変愚の新規要素追加要望スレに、新しいアイデアが増えてくれることを期待して、ここにまとめてみる。
アイテムの各設定は以下のファイルで定義され、その形式には共通項目が多い。
- k_info.txt …ベースアイテム情報
- e_info.txt …エゴ情報
- a_info.txt …固定アーティファクト情報
各実例を以下に示す。
ベースアイテム
N:57:粉砕のメイス E:& Mace~ of Disruption G:\:v I:21:20:0 W:80:0:400:4300 A:80/8 P:0:5d8:0:0:0 F:SLAY_UNDEAD | SHOW_MODS D:$A giant's weapon, enchanted with shattering power that breaks bones, bodies, D:$and spirit. D:巨人の武器であり、相手の骨を、体を、そして精神をも粉砕する魔法が掛けられている。
エゴアイテム
N:65:(防衛者) E:(Defender) X:24:25 W:0:36:0:10000 C:4:4:8:4 F:STEALTH | F:FREE_ACT | SEE_INVIS | LEVITATION | REGEN | F:RES_ACID | RES_ELEC | RES_FIRE | RES_COLD | ONE_SUSTAIN | XTRA_H_RES | F:IGNORE_ACID | IGNORE_ELEC | IGNORE_FIRE | IGNORE_COLD
アーティファクト
N:146:『石仮面』 E:'Stone Mask' I:32:5:3 W:60:66:75:0 P:5:1d3:8:8:-10 F:STR | CON | INFRA | HIDE_TYPE | SHOW_MODS | F:RES_CONF | RES_NETHER | RES_COLD | RES_POIS | RES_DARK | RES_FEAR | F:SEE_INVIS | ACTIVATE | DRAIN_EXP | F:SH_COLD | HOLD_LIFE | LEVITATION | REGEN D:装備した者を吸血鬼に変えてしまうというディオの石仮面だ。
「N:」名称とID(k_info/e_info/a_info)
N:[ID]:[名称]
[ID]
アイテム情報を一意に定めるための数値ID。当然他IDとの重複は不可。データの順番はこの値の昇順に並んでいないとデータ読み込みにエラーが発生する。 新しくアイテム情報を追加する場合、lib/misc.txtで該当データの総数も修正しておくこと、さもないとエラーとなる。
[名称]
日本語での名前。各アイテム情報毎に表記の慣習がある。
- ベースアイテム…そのままの形式で表記される。
- エゴ…(エゴ名)(ベースアイテム)の形で表記が加わる。
- アーティファクト…先頭に★が追加される上で、表記や条件によって変化する。
- F:にFULL_NAMEの特性があると、そのまま名前が上書きされる。
- 『』に囲んだ場合、アーティファクトの固有名として(ベース名)(アーティファクト名)の形式を取る。
- それ以外の場合(アーティファクト名)(ベース名)となる。
「E:」英語名
E:[英語名]
[英語名]
- 日本語名とは別個にそれぞれごとに慣例的な命名法がある。詳細は略。
「G:」シンボル表示(k_infoのみ)
G:[シンボル]:[色]
[シンボル]
- アイテムの記号。
[色]
- アイテムシンボルに使用される色。以下のように定義されている。
D - 黒 w - 白 s - 灰 o - オレンジ r - 赤 g - 緑 b - 青 u - 茶 d - 暗い灰 W - 明るい灰 v - 紫 y - 黄色 R - 明るい赤 G - 明るい緑 B - 明るい青 U - 明るい茶
「I:」基本ステータス(k_info/a_info)
I:[tval]:[sval]:[pval]
[tval]/[sval]
アイテムの大まかなカテゴリ(tval)と、さらにその中での固有ID(sval)。ベースアイテムの場合は「定義」であり、アーティファクトの場合はステータスを上書きするベースアイテムを指す。詳細は[変愚蛮怒/開発]使用済のTVAL/SVAL一覧(変愚蛮怒 Ver2.1.3)を参照。
[pval]
アイテムを装備した場合の各ステータス修正の基本量であったり、各アイテムが持つ固有の変数量であったりする。具体的にあたるかはtval/svalの値か[F:]のフラグによる。詳細は後日作成予定。
「W:」基礎ステータス1(k_info/e_info/a_info)
W:[生成階]:[レアリティ]:[重量]:[値段]
[生成階]
各アイテム、エゴが通常生成の対象となる階層の深さ。これより浅い階では、特別な深層生成でない限り見かけられない。
[レアリティ]
- アイテム/エゴの生成しづらさ。細かい生成処理は略するが、255/[レアリティ]の値で、非一様分布なランダム生成テーブルに加わる形で各生成アイテムが決められる。
[重量]
- アイテムの重さ、単位はポンドであるため、日本語版のキログラムで指定したい場合、1ポンド=約453.6グラムで換算すること。
[値段]
- アイテムの価値。店に売る場合は店の最大取引額、店主との相性、@さんの魅力などが関わるため必ずしもこの値段通りにはならない。アンドロイドが装備で得る経験値の基準にもなる。
「P:」基礎ステータス2(k_info/a_info)
P:[基本AC]:[基本ダイス]:[命中修正]:[ダメージ修正]:[AC修正]
[基本AC]
アイテム/アーティファクトが防具であった場合の基本AC。
[基本ダイス]
アイテム/アーティファクトが武器であった場合のダイスの数と大きさ。
[命中修正]
アイテム/アーティファクト装備時の命中修正。
[ダメージ修正]
アイテム/アーティファクト装備時のダメージ修正。
[AC修正]
アイテム/アーティファクト装備時のAC修正。(こちらは武器などの場合でも適用される)
「A:」追加階層&レアリティ設定(k_info)
後日追加→k_info.txtの「A:」ヘッダによるアイテム生成率の設定(変愚蛮怒 Ver2.1.3 rev3468)
「X:」エゴ付与部位/生成率(e_info)
X:[エゴ付与部位]:[生成率]
[エゴ付与部位]
エゴを付与する装備部位、対応IDは後日追記予定。
[生成率]
エゴが付加する確率。詳細は後日追記予定。
「C:」エゴブースト値(e_info)
C:[追加命中]:[追加ダメージ]:[追加AC]:[追加pval]
エゴが適用された場合に追加され得る最大のステータス値。
「F:」特徴(k_info/e_info/a_info)
"|"で区切っていくつでも追加できるそのアイテムの特性。アイテムの特性定義(変愚蛮怒 ver2.0.0)を参照。
「D:」モンスターの記述(k_info/e_info/a_info)
アイテムの詳細に表示される記述。
英語版は冒頭に"$"を加える。