2011/07/05
■ [歴史][自然言語][フォント]各種古代語フォント詰め合わせと当面の利用手段
グルジア語の丸文字(Mrglovani)とかに中二病的に欲情して、何かと創作に取り入れたいと思っている今日この頃。フォントとして公開されているものや、そいつを手軽に扱える方法がないものかと適当に英文でググったらいいものを見つけた。
http://paleography.atspace.com/
グルジアどころか、アルメニアでもヒエログリフでも線文字でも何でもまとめてぶち込んだフリーフォント集を確認。利用しない手はない。
Paleofonts V. 2をDLして自己解凍を行ったら、リストに載っている通りの古代文字フォントがずらりと並んでいた。だが同梱のpdfによると、どうも他のフリーフォントをそのまま再頒布したらしい代物。そのため、ファイル名から種類を把握するのがどうにも苦しい。とりあえずグルジア丸文字だけ確認したいと思ったので、フォントインストーラーSAKURAを利用して、一瞥できる状態で丸文字を探す。二種類とも気に入ったのでインストール。現在一般的に使われている現代グルジア語のキーボード配列に切り替える必要はなく、ラテンアルファベットに対応する形で入力できるようだ。
だが、テストしてみたところ"o"と"u"が同じ文字になっている事に気づく。
この辺で調べて初めて知ったが、どうもこの当時のグルジアには"u"が単体の母音として存在していなかったようだ。代わりに"ow"とつなぎ合わせたのが代用されている。
系譜的にラテン、ギリシャからの置換がしやすいグルジア語でもこれだから、他の文字を利用する際には余計にチェックしておく必要がある。ともかく例文の転訛はこれで正しいのだろうと思うが、所詮付け焼刃の素人段階なので色々心苦しい。
あと、グルジアの子音にはdz,khなど英語ではそのまま一文字では扱わないようなものもあるからそいつの入力はどうするべきなのか。
結論としてフォントの内容を見ながら直接入力できるツールを使うのが手っ取り早いと思い、IME付属の機能ではなく、Shampolyonを利用、これなら比較的手早く確実に欲しい文字が扱える。
音素関連の枠に対応した配置にしてくれているっぽいのか?その辺はまだ未検証だがともかく使えるようになっただけでもよし。