2011/07/01
■ [*band][ファンタジー]思いっきりチラ裏
一昨日頂いたコメントにも触発されて話を一つ。皮算用にならないよう奮起してるのでご容赦願いたい。
現状自分の描いてる*band二次創作の質と趣味志向は(マジで)さておき、「カッコいいバルログ」を描こうという志向自体は実際の所、改めて意図して目指したい方向性だったりる。一つは前々から個人的につらつら語っているトールキンの世界観に関する不満点を二次創作で補完する試行のため、もう一つはZangband以降、必然的にクロスオーバー的至った世界観に脈絡を整えるため。この二点の目的でアルダの闇の勢力を、原作に対する矛盾が出来る限り無い形で描き、クロスオーバーする山々と噛み合わせてみたい。
本来アルダのみで完結していた中に、ゼラズニィの平行宇宙、クトゥルフの旧支配者、ムアコックの百万世界、果ては各種TRPGや日本サブカルチャーの多くが入り混じった、そんな世界。それらが相互に絡み合って影響し合う世界である以上、その絵図面の中でトールキンの世界アルダも必然的に変容せざるを得ない。(AngbandからZangbandという形で望まざる客を抱え込んだのだと思うと、特にアルダの自由の民(笑)は良い面の皮というか)
他の世界観が比較的そのまま相互に歩み寄りができるのと比べると、トールキンの世界観は一つだけ非常に浮いている節を感じる。神々すらも絶えず相克しあう、本当の意味で群雄割拠になった世界の中で、果たしてトールキンの善は善のままでいられるのか。そんな中でモルゴス(メルコール)以下滅びる事が最初から定められた者達もどう変わるのか。そもそも、シルマリルと指輪物語は、極めて複雑な世界の一面を捉えた、「史観」に過ぎなかったのではないか。その辺を同人作品として完成できれば、それに超したことはないなあ、と。