2009/07/24
■ [歴史]レオナルド・ダ・ビンチが万能人たりえた由縁
と言うのは、テクノロジーとアートだけでなく、マネジメントのエキスパートでもあった事なのだろうと最近になってようやく気づけた。
あの混乱に満ちたイタリア半島で、私生児という当時のキリスト教圏では致命的にもなりかねないハンデを背負いながら、ヴェロッキオの工房で才能を発揮し、イル・モーロの臣下の身から社会的地位をスタート。彼の没落後には出奔して、諸都市を放浪、チェーザレ・ボルジア、フィレンツェ、ミラノのスフォルツァ家と主を変えて、最後にはフランス王の下で、年金を貰いながら(恐らく御用人だったとは言え)自適に過ごしてそこで一生を終えた。その間に友好を結んだ相手といえば、イタリアルネサンス期の名立たる英雄や、同業者ばかり。 これらの道程の中で弟子や従者も充実していて、少なくとも明確に困窮していたらしい時期はほぼないようだ。
あれですよ、日本の戦国時代で言うなら細川幽斎や藤堂高虎並の世渡りぶりですよ。どんだけ〜