2009/07/10
■ [C#]XNA日本語版ライブラリ更新
http://www.4gamer.net/games/032/G003263/20090709047/
XNAで作りかけた、半年以上放置の作戦級SLGをどうしようかと思案中。
■ [ファンタジー]『くらやみの国』の社会的実態とか
2chSF板の過去ログ http://lotrkanrinin.run.buttobi.net/sonotakakosure-s/sfhon57.htmの413以降辺りから
前半は、トールキン教授がまず言語からアルダ世界の創造に入った事は当然の前提として、そこからどういう指向で肉付けをしていったかに関する議論。 後半は、その流れを引き継ぎ、指輪物語中でも最も社会的描写が少なかったモルドールはどんな運営をしていただろうかを想像し合っている様子。
教授の現役時代の研究は主立ってヨーロッパ諸神話の叙事詩が中心で、それが創作の原点になっている以上、社会制度に関しては二の次と言うか、古代部族社会がエルフの目覚め以来数千年〜数万年もの間、どこの種族にも淡々と続いているといった所が妥当ではあると思われる。(そんな中にやや強制的に近現代イギリスの牧歌的風景を突っ込んだホビットは例外として)
となるとモルドールはアルダの世界地図や陣営関係が、半ば暗黙に示しているところもあいまって、古代アッシリアやその統治的遺産を受け継いだペルシャとかその辺を妄想したくなる。サウロンやナズグル達を頂点にした中央集権体制。指輪物語終盤の軍勢の規模とか考えてもやはりそう行き着く。
ファンタジーな世界である以上、「サウロンが神秘的な力でモルドールの民全てを洗脳していた」で片付けるのが当然かも知れない。しかし歴オタでもある自分としては、少なくとも支配体制とかその辺について、モルドールは西よりも先進的であった上で、サウロンのカリスマがかかって指輪の描写の如く強力だったと思いたい。少なくとも神権的支配者であった、サウロン不在の約900年間、ナズグルだけでゴンドールを脅かす位に統治しきってた訳で、これはかなりきちんとした官僚機構とかあったと考えた方がしっくりくる。
オークは創造力に欠けるだけで知能は低くなく、ナズグルも無意識的なレベルでサウロンに逆らえないだけで、その出自は(ICE設定が大半になるが)元は名立たる王族達ですぜ。むしろ下手に芸術とかに色気出さないだけさぞかし実利的な制度を作り上げていたのではあるまいか。奴隷?圧制?古代社会に人権なんて言葉はない。それなりの秩序(善ではなかろう、ね)をこれだけ長く存続させてるだけで十分に先進国です。
東夷やひょっとしたらアヴァリ辺りとまで交易やっててしこたま富を溜め込んでいたりとか、ともかく妄想が尽きませぬ。
434 :名無しは無慈悲な夜の女王[sage]:2008/08/23(土) 10:35:28 まあ、オークが腹減るたびに共食いしてたらエネルギー収支が すぐ合わなくなるとか、そもそも何も作らない種族は すぐ滅びるんじゃないかとか、悪にも政府と秩序は必要だろうとか アングマールの魔王も書類積んで条例作って陳情聞いてたんだろうとか そういう無粋なつっこみはやめておいた方がいいね。 そこまで考えたら負けなんだよ。 この世界では悪はカオスで何も作る力はない。それでいいじゃない。 ガンダム世界で設定考察をやりすぎて「大体モビルスーツなんて 要らないんじゃね?」と考えてしまうのと同じレベルだと思う。 ロジックとしては説得力があるんだけど、それを認めると その世界の魅力の全否定につながるから、生産的な考え方じゃない。 435 :名無しは無慈悲な夜の女王[sage]:2008/08/23(土) 20:21:51 一番細かく考えてツッコミ入れてるのが>>434な件
アルダには創造主イルーヴァタールの意図した構造があり、ガンダムにはミノフスキー粒子がある前提の上での話だから、全否定にはならずに済むと思っております。昔「ギレンの野望」の攻略本に付録してた漫画にその辺の細かい設定が乗ってたのを見て、思わずニヤリとしたもんですね。
ハイ・ファンタジーの出来ってのはそういう前提があった上で虚構の世界をどれだけ生々しく描写できるかにかかっていると思う今日この頃。